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京都画廊連合会ニュース 2019年2月号

シーズン・ラオ新作展
― 日本の雪景色に魅せられて ―


と き/2月2日(土)~2月24日(日)12:00~5:30PM
ところ/ギャラリー白川(月曜休廊)
京都市東山区東山祇園下河原(安井東一筋目南) ☎075-532-2616


様々な国でアート活動をしてきたマカオ出身のシーズン・ラオの新作展のご案内 です。ラオは、8年前に北海道で雪に抱かれた静寂な風景に出会い、この雪景色を作品にします。これらの作品は、彼の写真の技術と彼が研究した手透き和紙とインクと独自の技術によって制作され、雪が、作品の中で余白としての効果を上げています。ラオは、作品を様々な国の人たちに見てもらう中で、この日本の雪景色が、日本人だけでなく、様々な国の多くの人々の心の原風景であることに気づくことになります。ギャラリー白川では、初めての紹介です。どうぞ、ご高覧下さいませ。

シーズン・ラオ(Season Lao 劉善恆)1987年マカオ生まれ、日本在住。マカオ理工大学に在学中からデザイナーとして 活動を始め、Louis Vuitton など数々のプロジェクトを担当。変わりゆく地元の アイデンティティの模索をしたいという思いから作り上げた彼の作品「Pateo do Mungo 百年 荳圍」が反響を呼び、生家を含む歴史的建造物群の価値が再評価さ れて取り壊しが中止になる。23歳で北海道に移住。東日本大震災をきっかけに、人 と自然が共存する道を探す必要性を強く感じる。彼はその後東洋美術の精神性を取 り入れて、グローバリズムの中で社会問題を反映する作品を制作している。

【コレクション】日本、中国、韓国、アメリカ、イタリア、スイス、シンガポール、 台湾など多数。